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DVD アーカイブ

2006年11月11日

Love Like Pop add.

Love Like Pop add. 2004年に行われたツアー「LOVE LIKE POP vol.8」のなかから、日本武道館と大阪城ホールで行われた追加公演の映像を中心にまとめられたライブDVD。20台を超えるカメラがaikoの動きを完璧に追い、臨場感あふれる映像を実現。さらに“aikoの歌声をしっかり楽しんでもらう”という意図を感じるサウンドもめちゃくちゃ高品質。実際のステージを追体験できる、クオリティの高い作品だ。
言うまでもないことだが、この作品の魅力は彼女自身の歌。アカペラに近い状態でスタートする「彼の落書き」が響いた瞬間、オーディエンスは一気に彼女の世界に引きずり込まれる。アコースティック・ジャズのテイストを取り入れ、切ないバラードをつないだメドレー。「be master of life」に代表されるハイテンション・ロック・チューン、そして、ストリングスをフィーチャーしてドラマティックに歌い上げられる「かばん」「天の川」。彼女のラブソングが持つ普遍性を鮮やかに伝えるDVDだと思う。(森 朋之)

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さらば愛しのやくざ

さらば愛しのやくざ 1980年ジョン・レノンの殺された日の夜、大学生の達也(柳葉敏郎)とヤクザの悟郎(陣内孝則)は新宿裏町のバーで偶然に出会い、奇妙な友情が生まれるが、やがて悟郎は服役。そして10年の月日が流れ、達也は出所した悟郎と再会するが…。
ヤクザの生きざまにこだわりながら創作活動を続ける俊英・和泉聖治監督が、自身の青春への想いを見事映像にぶつけることに成功した傑作。名曲『スタンド・バイ・ミー』が効果的に流れる中、若者たちのせつない友情と、2人にからむ女(相楽晴子)とのみずみずしい関係などが、ほろ苦い情感をもって、まるで奇跡のように巧みに描かれていく。脚本・野沢尚の代表作としても記憶されるべき1編。単にヤクザ映画と呼ぶよりも、やはりヤクザ世界を背景にした青春映画といった方がフィットする出来栄えだ。(的田也寸志)

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おねがい☆ティーチャー 4th Mail

おねがい☆ティーチャー 4th Mail WOWOWにて放送され、人気を博したSF恋愛アニメーション作品の第4巻。
「停滞」と呼ばれる病にかかり、実年齢は18歳なのに外見は15歳のままの少年、草薙桂と、彼の通う高校に赴任してきた国語教師にして、実は銀河連盟に所属し辺境惑星の駐在監視員でもある風見みずほとの、それぞれの秘密を共有するがために始まる恋愛模様を描く。彼らをとりまく人々とのドラマはもちろん、舞台となる日本の田舎の風景が丹念に描かれ、ストーリー、ビジュアルともに楽しめる作品となっている。(田中 元)

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おねがい☆ティーチャー 3rd Mail

おねがい☆ティーチャー 3rd Mail WOWOWにて放送され、人気を博したSF恋愛アニメーション作品の第3巻。
「停滞」と呼ばれる病にかかり、実年齢は18歳なのに外見は15歳のままの少年、草薙桂と、彼の通う高校に赴任してきた国語教師にして、実は銀河連盟に所属し辺境惑星の駐在監視員でもある風見みずほとの、それぞれの秘密を共有するがために始まる恋愛模様を描く。彼らをとりまく人々とのドラマはもちろん、舞台となる日本の田舎の風景が丹念に描かれ、ストーリー、ビジュアルともに楽しめる作品となっている。(田中 元)

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デスペラード(SUPERBIT)

デスペラード(SUPERBIT) 映画監督ロバート・ロドリゲスは、まるでセルジオ・レオーネとサム・ペキンパとクエンティン・タンティーノをいっしょくたにしたような超ヴァイオレンス、皆殺し映画を作った。本作『デスペラード』でロドリゲスは、以前使った型破りな役柄にさらにひとひねり味を加え、思う存分に動かしまくった。彼らは、軽いユーモアも忘れずに、勇敢に荒野を闊歩し、ハリウッド特製の発火装置から派手に繰り出される弾丸や火玉を見事な速さで何度もかわしていく。ロドリゲス監督がインディーズ時代に衝撃の低予算(なんと$7000!)で作り上げた『エル・マリアッチ』を、今度は予算をかけて自らリメイクした前作の続編ともいえる本作では、影のある謎のさすらい人、エル・マリアッチをアントニオ・バンデラスが演じている。冒頭でエル・マリアッチの紹介を兼ねて酒場で彼の伝説を話すスティーヴ・ブシェミは、あいまいな物言いのおしゃべりな狂言回し役を見事に演じている。チーチ・マリン演じるバーテンダー役は、つまようじを粋に使いこなし異彩を放っている。ヒロインの美女を演じるサルマ・ハエックは、伝統的に映画の中で用いられて来た「美女登場シーン」の手法にのっとって本格的なスローモーションで華々しく登場する。見終わって心に何かが残るというタイプの映画ではない。しかし、文句なしに楽しめる痛快な作品だ。(Jim Emerson, Amazon.com)

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スパイダーマン 2 [SUPERBIT(TM)]

スパイダーマン 2 [SUPERBIT(TM)] アメコミのヒーローから、ハリウッドのヒーローとなった感のあるスパイダーマン。この続編では、主人公ピーターが私生活のトラブルから、スパイダーマンとしての能力も落ち、その使命を止めようと決意する。しかし、怪人ドック・オクの出現で、彼は再びマスクを被ることに…。
ビルの谷間でのスイングや、4本の人工アームを使ったドック・オクとのバトルで、アクションは前作より格段に進化。とくにブレーキが効かなくなった列車上での死闘は、そのスピード感に息をのむばかりだ。ドック・オクのアームが人々を襲うシーンなどに、B級ホラー的なカットを挿入するのもサム・ライミ監督らしい。愛するMJが上司の息子と婚約し、親友ハリーから恨まれ…と、ピーターの青春ドラマが共感たっぷりに描かれるのが本シリーズ最大の魅力で、トビー・マグワイアは内面に悩みを抱えたヒーローの演技にさらに磨きをかけている。マスクの下の素顔が人目にさらされ、第3作の物語を予感させるラストなど、とにかく無駄なシーンが一切ない、エンタテインメントの見本のような続編になった。(斉藤博昭)

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レナードの朝 [SUPERBIT(TM)]

レナードの朝 [SUPERBIT(TM)] 実話をもとに、ロバート・デ・ニーロ、ロビン・ウィリアムズという大物同士の共演で描く感動作『レナードの朝』。精神病院に赴任した医師セイヤーは、体を自由に動かせない患者たちにボールを受け止める反射神経があることを発見。さらに、30年間も半昏睡状態で病院暮らしを余儀なくされていたレナードに新薬を投与することで、彼を奇跡的に目ざめさせるのだが…。
『ビッグ』『プリティ・リーグ』といったコメディタッチのヒューマンドラマが得意なペニー・マーシャルが、人間の尊厳についての問いかけを患者と医師の交流を通して美しく描いている。ロバート・デ・ニーロの壮絶な熱演に目がいくが、受けに回ったロビン・ウィリアムズの抑えた演技も実に素晴らしい。ペネロープ・アン・ミラー演じる父の見舞いに病院を訪れる女性とレナードとの食堂でダンスシーンは、忘れがたい名場面だ。そこに流れるピアノの調べがあまりにもせつなく、思わず胸をしめつけられる。(麻生結一)

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ER 緊急救命室 VII ― セブンス・シーズン セット 2

ER 緊急救命室 VII ― セブンス・シーズン セット 2 全米で高い人気を誇るTVドラマ「ER緊急救命室」の第7シーズンを収録したDVD-BOX。
今シーズンは、第6シーズンの終盤で薬物依存症になってしまったカーターが、リハビリを終えるところから始まる。ERに戻れたものの完全復帰への道は険しく、カーターは焦りを感じずにはいられない。さらに、ベントンがロマノとの対立から仕事を失うハメになったかと思えば、グリーンは脳腫瘍に侵されていることが判明し…と、相変わらずの波乱万丈な展開。アビー、ルカ、ジン・メイなど第6シーズンからレギュラーとなった登場人物たちにも大きくスポットが当たり、中でもアビーは、キャロルなき今シーズン随一のヒロインと言える目立ちぶりだ。また、堅物のウィーバーがレズビアンの同僚に誘われて心を揺らすというエピソードも、アメリカ社会の一側面をしっかり切り取っていて興味深い。
そううつ病を患う、アビーの母親マギーに扮するサリー・フィールド(十八番の起伏の激しい演技がハマっている)や、家族を失った悲しみから立ち直れないルカの心を癒す司祭を演じるジェームズ・クロムウェルなど、恒例となった名優たちのゲスト出演も見逃せない。
とにかく一瞬たりとも気を抜けない、密度の高いドラマだ。心して楽しんでいただきたい。(安川正吾)

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アンネ・フランク

アンネ・フランク 本作『アンネ・フランク』は、タイトルから期待されるものをズバリと描き出している。それはつまり、途方もなく感動的なアンネ・フランクの物語の全貌だ。アンネといえば日記だが、今回の作品は、この十代のユダヤ人少女が日記に書かなかったことにも目を向けている。ナチスがオランダに駐留するあいだ、家族やその友人とともに、アムステルダムにある父親のオフィスの屋根裏部屋に隠れ住んだアンネ。彼女が丹念に書きつづった日記は、1950年代に父親の手で出版され、世界的ベストセラーとなった。過去に何度もTV化・映画化されている物語だが、ABCで放送された今回のバージョンは、アンネが書き残した以上の事実を扱っているのが特徴。アンネが日記と出会う前のフランク家の様子や、日記が途切れた後のアウシュヴィッツおよびビルケナウにおける収容所生活も目にすることができる。ハナ・テイラー・ゴードンはアンネ役として申し分なし。知的かと思えば夢見がちだったり、創造性豊かだったり、甘やかされていたり、生意気だったりという多面的な少女像に、生命を吹き込んでいる。ナチス占領下のオランダに暮らすユダヤ人という点を除けば、ほかの少女と何ら変わりはない。本作でゴードン以上の輝きを見せるのは、アンネの父親オットー・フランクを演じるベン・キングズレーただひとりだ。その静かな演技は、驚くほど力強い。彼が家族の死を見つめる場面では、いやおうなしに悲嘆が伝わってくる。この勇気ある作品には、いくぶん正視に堪えない部分がある。強制収容所のシーンなど、実に残酷だ。しかし、アンネの生涯が見事に映像化されており、多くの人々の間で共有し、語り合い、記憶すべき作品となっている。(Jenny Brown, Amazon.com)

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綴り字のシーズン

綴り字のシーズン 宗教学者の父と、科学者の母、学業優秀な長男アーロンと妹のイライザの4人家族は傍目には理想的な家族だった。しかし、イライザが天才的なスペリングの才能を発揮するようになってから、父親はイライザの才能に着目し、彼女以外の家族が目に入らなくなった。そして、長男はヒンドゥー教に傾倒し、母親は過去のトラウマから精神を病んでいく。家族は崩壊しつつあった…。
文字の持つ神秘に捕らわれた父親に振り回されてしまう家族の崩壊と再生の物語。スピリチュアルなメッセ-ジを持った文字の力を幻想的な映像で見せた本作は、物語を美しく映し出してはいるものの、テ-マは家族。彼らの壊れていく姿は胸が痛くなるほど。家族の中心だった父親が、家族を省みなくなったときに起こる出来事で、家族の絆のもろさを描くと同時に、それを再生できるのは家族しかないと語る。その鍵を握るのは、いちばん幼い娘だというのが胸にグッとくる。出演はリチャ-ド・ギア、ジュリエット・ビノシュほか。(斎藤 香)

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ギフト

ギフト 人の運命を見抜く能力(ギフト)をもつ未亡人アニー。ある日、大富豪の娘が失踪し、アニーは彼女の死骸をその力でいい当てるのだが…。
ホラー映画界の鬼才サム・ライミ監督が、個性派名優ビリー・ボブ・ソーントンが執筆したシナリオを映画化したミステリアスなサスペンス映画の秀作。初期のころには顕著だったショック演出を抑え、幽玄な映像センスで恐怖を構築し、それらが見事な効果となって表れていくライミ監督の新境地。
スタッフワークもキャメラ、音楽など総じて寂しげな雰囲気を醸し出しており、『エリザベス』から一転して、化粧っ気のない生活を送るヒロインの微妙な心理をケイト・ブランシェットが好演。その他、嫌みな悪役をキアヌ・リーブス、彼女にだけ心を開く精神障害者役のジョヴァンニ・リビジーが印象深い演技を披露してくれている。(的田也寸志)

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カサノバ

カサノバ 18世紀、ヴェネチアは、あらゆる女性を虜にする男カサノバの話題で持ちきりだ。修道女の心と体をも奪ってしまう彼は、教会の役人たちに追われる身、ついに捕らわれ死罪を宣告される。総督のとりなしで放免となったカサノバだが、身を守る為に強力な後ろ楯が必要。彼は良家の子女との結婚を企み、見事美しい娘を射止めるが、彼の心は、自立した美しい女性フランチェスカに傾いてしまう…。
プレイボーイの代名詞にもなっている“カサノバ”の映画ゆえ、セクシーで艶っぽい世界を想像するが、本作はディズニー映画。カサノバの色気よりも、陽気でフットワークの軽いチャーミングな部分を強調。教会に追われるスリルや意中の彼女に近づくための手練手管などをコミカルにテンポよく見せていく。カサノバを演じるのはヒース・レジャー。モテ男の軽さをコメディセンスで包み込み、カサノバを嬉々として演じて爽快だ。監督はラッセ・ハルストレム。繊細で文学的な映画を撮ってきた彼が挑むエンターティメント作品だが、スマートで軽快な演出はさすがだ。(斎藤 香)

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ふたりにクギづけ〈特別編〉

ふたりにクギづけ〈特別編〉 本作『ふたりにクギづけ』は、天下のお笑い監督・ファレリー兄弟が心温まるムードで贈る一作。あなたの家のお婆ちゃんも安心して楽しめる、穏やかで善意に満ちたコメディだ。『メリーに首ったけ』の“精液ヘア・ジェル”とはずいぶん違うノリだが、ファレリー兄弟は主人公のボブとウォルト(マット・デイモンとグレッグ・キニア)に心からの愛情を注いでいる。2人は結合双生児で、マーサズ・ヴィンヤード島にあるハンバーガー・レストランのオーナー兼コック(即席料理専門)だ。アマチュア俳優のウォルトは、ハリウッドに行ってプロになろうと決意。そして、運良く人気テレビ番組で大女優シェールと共演することになる(シェールが自分自身の役で登場するが、ハリウッドをチクリと皮肉った作品だけに勇気ある行動と言うべきか)。となれば、ボブはウォルトと行動を共にするしかない。分離手術は危険すぎるからだ。というわけで、本作のじんわりとした笑いは、大部分がこの兄弟の親密な関係から生まれている。とりわけ、ボブがメル友(ウェン・ヤン・シー)に恋心を抱くあたりがそうだ。もちろん、彼女はボブが結合双生児であることをまだ知らない。
ファレリー兄弟は、またしても、差別的と取られかねない題材を進歩的に扱うことに高い手腕を発揮。いくつかの脇役は、肉体的障害を持つ俳優が演じている。いつもながら、ファレリー兄弟のコメディ観には感心させられることしきりだ。一方、もっと伝統的な見どころも用意されている。たとえば、芸能界に憧れる天然ボケ娘役のエヴァ・メンデス(および、そのナイスな胸の谷間)、ウォルトをこき使うマネージャー役のセイモア・カッセル、そしてカメオながら見せ場を奪うメリル・ストリープ(そう、あのメリル・ストリープ!)らの出演だ。『ふたりにクギづけ』はたわいないコメディだが、古き良き時代を思わせる兄弟愛が気持ちよく、悪口を言う気になれない作品なのだ。(Jeff Shannon, Amazon.com)

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波止場 コレクターズ・エディション

波止場 コレクターズ・エディション ボクサーくずれのテリー(マーロン・ブランド)は、兄チャーリー(ロッド・スタイガー)が波止場を仕切るボスのジョニー(リー・J・コッブ)の命令で仲間を殺す現場を目撃。その妹イディ(エヴァ・マリー・セイント)の嘆き悲しむ姿に心動かされ、バリー神父(カール・マルデン)に真相を告白するが、やがてチャーリーも殺害されるに及び、ついに法廷に立つ決意をする…。
名匠エリア・カザン監督がピューリッツァー賞受賞の原作をドキュメンタリー・タッチで映画化した社会派青春ドラマ。大スター、M・ブランドの出世作としても知られ、ここでみせる彼のワイルドな反骨ぶりはその後の姿勢をも示唆しているかのようである。公開年のアカデミー賞で作品・監督・主演男優賞など8部門を受賞している名作。(的田也寸志)

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ヘイズ/HAZE-Original Long Version

ヘイズ/HAZE-Original Long Version これまでフィルム撮影にこだわってきた塚本晋也監督が、2005年に公開されたオムニバス映画『Female/玉虫』に続いて、撮影・編集・上映までのプロセスをすべてデジタルで行った、一種の実験作。
コンクリートの密室に閉じこめられた、塚本監督自身が演じる男が、その息苦しさと暗黒、脳を刺激する轟音、身体を拘束する不自由さに耐えながら出口を目指すといった内容は、すべて監督自身が苦痛を感じる地獄的なシチュエーションを再現したもので、それらを表現するために、小型のデジタル・ビデオカメラを使用。人間を極限的に狭い空間に追いつめながらも、カメラそのものは自由に動き、その地獄模様をリアルに切りとっている。
デジタルで撮影する長所として、事後処理=ポストプロダクションの簡易化が上げられるが、本作でも重要な要素となる“闇”の再現性に塚本監督はこだわり、完全なる漆黒、やや白みの残る闇など、数種類の黒色をシーンによって使い分けており、それぞれのカットで微妙に違う黒の締まり方が、独自の演出から得た成果をさらに強調している。強烈な刺激と恐怖に満ちた衝撃作。(斉藤守彦)

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我が家の楽園

我が家の楽園 1938年度アカデミー賞作品 / 監督賞受賞。アメリカならではの善意のヒューマニズムを描かせたらピカ一の名匠フランク・キャプラ監督が、ジョージ・S・カウフマン&モス・ハートの舞台劇を映画化。
大富豪カービー(エドワード・アーノルド)は軍需工場拡大のため敷地を買収しようとするが、ある一家の反対でなかなかうまくいかない。カービーの息子で副社長のトニー(ジェームズ・スチュアート)は秘書のアリス(ジーン・アーサー)に夢中で、そんなことにはお構いなし。しかもアリスこそはその頑固一家の一員であった!
金持ちと偏屈一家の交流を通して、笑いの中に人生の機微を見え隠れさせていく「キャプラ・タッチ」喜劇の真骨頂。人生とはそうあくせくするものではないということがよくわかる。頑固一家の面々のキャラクター分けも実にユニーク。(的田也寸志)

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マイアミ・バイス シーズン1 コンプリート DVD-BOX

マイアミ・バイス シーズン1 コンプリート DVD-BOX ヤン・ハマー作曲による、パーカッシブで推進力にあふれた「マイアミ・バイスのテーマ」が流れ始めると、いきなり1984年に戻ったような気分に。しかし、この大ヒット・シリーズは、その映画的センスといい、クールな衣装といい、必殺のサウンドトラックといい、懐かしさを超えて迫ってくる。現在見ても充分かっこいいのだ。そうでなければ、こんなボックス・セットがリリースされるはずもない。さて、『マイアミ・バイス』のヒップなノリには音楽が不可欠。サウンドトラックは、それまでにないやり方でストーリーを引っ張り、独特のムードをかもし出していた。というわけで、真っ先に気になるのは、DVD化にあたって使用音楽の著作権問題がクリアされているだろうか、という点だろう。パイロット版では、潜入捜査官のクロケットとタブスが手入れを開始する背景で、ちゃんとフィル・コリンズの「In the Air Tonight」が流れているだろうか? 第5話「切り札(One-Eyed Jack)」では、ボート上のソニーとジーナをエリック・クラプトンの「Wonderful Tonight」が優しく包んでいるだろうか? 本シリーズの標準的水準を示すエピソードと言える第14話「運び屋のブルース(Smuggler's Blues)」からグレン・フライの超名曲を取ったら、一体どうなってしまうのだ? ご安心頂きたい。ラジカセから聞こえるローリング・ストーンズからテレビでエルヴィス・プレスリーが歌う「Rubberneckin'」まで、放送当時に使用された先鋭的なサウンドトラックはDVDでもそのままだ。しかも、5.1chサラウンドの素晴らしい音響にバージョン・アップしている。
『マイアミ・バイス』はドン・ジョンソン、フィリップ・マイケル・トーマス、エドワード・ジェームズ・オルモスといったスターたちを輩出した。中でもオルモスは、寡黙で眼光鋭いキャステロ主任を演じてエミー賞に輝いた。彼が第13話「宿命の闘い! 地獄の三角地帯から来た闇将軍(Golden Triangle)」で格闘技を見せるところには、『スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃』のヨーダが大暴れするシーンにも似た驚きがある。また、第1シーズンでは、後にスターとなる俳優たちの当時の姿が見られるのもお楽しみだ。パイロット版には『L.A. LAW / 七人の弁護士』以前のジミー・スミッツが、第5話「切り札(One-Eyed Jack)」には『クライム・ストーリー』以前のデニス・ファリーナが、第6話「地対空ミサイル強奪! 武器密輸ルートを追え(No Exit)」には『こちらブルームーン探偵社』以前のブルース・ウィリスが登場する。『マイアミ・バイス』は刑事ドラマの伝統にネオンのような華やかさを取り入れた。そのファッション・センス(パステル・カラーのスーツ着用、ベルトなし、ソックスもなし)と静止画面の見事な使い方は、今もって見る者の心を捕らえる。『マイアミ・バイス』はテレビ・ドラマの流れを変えたのだ。このようなDVDセットがリリースされるのは当然のことと言える。(Donald Liebenson, Amazon.com)

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東京攻略

東京攻略 結婚式の日に消息を絶った日本人の恋人を探しに、香港から東京へとやってきたメイシーは、彼女に同行してきた借金取りや謎の私立探偵に助けられながら、その行方を追うのだが、その背後にはCIAまで巻き込んでの暴力団の陰謀が…。

香港からトニー・レオン、イーキン・チェン、ケリー・チャン、セシリア・チャン、日本からは仲村トオル、阿部寛、遠藤久美子など、ずらりとスターを並べて贈る痛快アクション映画。香港のスタッフが撮影すると、同じ東京ロケでも日本映画とは違い、ここまでやれるのかといった、ド派手なアクション・シーンの数々が見もののひとつ。また全体のテイストが、どことなく80年代の大らかなドタバタ香港アクション映画をほうふつさせてくれるのも、当時のファンとしては懐かしくもうれしいところだ。(的田也寸志)

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錨(いかり)を上げて

錨(いかり)を上げて ジーン・ケリーとフランク・シナトラがコンビを組んだミュージカル・コメディは3作を数えるが、その最初の1本がこれ。水兵たちがハリウッドで甘くとろけるような休暇を過ごし、若くて不器用、内気なシナトラが、気心の知れたケリーから人生のコツを学ぶ物語。2時間超という長すぎる上映時間では、ストーリーに重点が置かれず、さまざまな趣向が凝らされている。物語が感情に訴えるよりも、一級のエンターテインメント要素が前面に押し出されるのだ。
シナトラが口ずさむのは「I Fall in Love Too Easily」や「What Makes the Sunset」。快活なキャスリン・グレイソンは「All of a Sudden My Heart Sings(たかなる心の歌)」を歌う。クラシック界の名ピアニスト、ホセ・イトゥルビによる幕間の演奏は、やや通好みだが聴きどころだ。そして“女性を追いかける”というテーマとまったく関係なく登場する、ジーン・ケリーと、アニメの有名キャラ「トム&ジェリー」のジェリーとのダンス。ディーン・ストックウェルの映画初出演作でもあり、彼は自己中心的なケリーを改心させる孤児を演じている。
監督は、MGMの権力者で、ミュージカルのスペシャリストであるジョージ・シドニー(『ショウボート』『キス・ミー・ケイト』)。巨額の製作費をかけたテクニカラーの本作は、1945年のMGMを代表する大ヒット作となった。(Sean Axmaker, Amazon.com)

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できちゃった結婚 Vol.1

できちゃった結婚 Vol.1 『成田離婚』『お見合い結婚』と結婚にまつわるドラマでスマッシュヒットを飛ばし続けてきた脚本家、吉田紀子による結婚三部作の完結編。ある夏の日に関係を持った隆之介(竹野内豊)とチヨ(広末涼子)は、“できちゃった”がために、お互いのことをよく知らないまま結婚するはめになってしまう。
恋人同士の2人が妊娠を期に結婚を決意する、俗に言う“できちゃった結婚”とはまったく違ったなりゆきの主人公たちが、ゼロからのスタートでどのようにして本当の愛を育んでいくかがみどころ。『成田離婚』や『お見合い結婚』のような巧妙な構成で見せていくタイプのドラマではないが、竹野内豊と広末涼子の年の差カップルの軽妙なやりとりは見物である。(麻生結一)

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あの頃ペニー・レインと― デラックス・ダブル・フィーチャーズ

あの頃ペニー・レインと― デラックス・ダブル・フィーチャーズ 1973年、弱冠15歳にして「ローリング・ストーン」誌の記者に抜擢され、あるロックバンドのツアーの同行記事を書くことになった少年ウィリアム。旅の中で知るミュージシャンたちとの友情、ジャーナリストとしての葛藤、そしてせつない初恋が当時のロックとともにつづられる佳作映画である。

監督・脚本は、トム・クルーズ主演『ザ・エージェント』のヒットで一躍表舞台に踊り出たキャメロン・クロウ。「波乱万丈な人生への穏やかなる賛歌」といった趣の作風は前作から継承しつつ、脚本家時代(ティーン・ムービーの先駆けである『初体験 リッジモンド・ハイ』などを手がけている)で得意とした青春もののみずみずしさも感じさせる、これまでの集大成といえる力の入った作品に仕上がった。それもそのはず、これは映画人であると同時にジャーナリストとしての顔ももつ彼の自伝的な作品なのだ。

基本設定はもちろん、ペニー・レインという少女の存在や、母親が彼の年齢を彼自身に偽っていたなどの細部に至るまで、ほとんどが事実に基づくものだという。それ故だろうか、主役から脇役に至るまで登場人物ひとりひとりが人間臭く、そして誰にも必ずひとつは見せ場があるのがなんとも心憎い。(安川正吾)

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フレンズ III ― サード・シーズン DVDセット vol.1(DISC1-3)

フレンズ III ― サード・シーズン DVDセット vol.1(DISC1-3) 趣味も職業もバラバラだけど、いつも一緒にいる6人の男女。ニューヨークに暮らす個性的で愉快な面々が、友情に恋愛に大奮闘するコメディドラマ。1994年放映開始から全米で高視聴率を獲得するシリーズ3年目のシーズン、前半12話を収録したDVDセット。
下ネタも豊富なハイセンスな会話のやりとりがとにかくおもしろい。また『スター・ウォーズ』のレイア姫コスプレネタや、GIジョーネタなどちょっぴりマニアックな部分も笑いを誘う。映画、TV番組、コミック、俳優など知っていれば更に笑える小ネタが詰まっていて、ツウな人ほど大爆笑してしまうこと間違いなし。
さまざまに揺れ動くそれぞれの恋の行方に、仕事の悩みや、6人全員が出会う前のエピソードも盛り込まれて、ますます目が離せないサードシーズン。シーリーズ恒例の豪華ゲストには、女優イザベラ・ロッセリーニが本人役で登場している。(井上新八)

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悲情城市

悲情城市 1945年8月、太平洋戦争終戦によって、51年におよぶ日本の統治から解放された台湾。しかし、その喜びもつかの間、闇社会の進出や国民党の台頭など大陸との確執などにより、台湾は新たな受難の時代を迎えることになる…。
台湾映画界の名匠ホウ・シャオシェン監督の名を世界的に広めることになった歴史叙事詩映画の秀作。ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞、金馬奨最優秀監督・主演男優(チェン・ソンヨン)賞、キネマ旬報ベスト・テン第1位など国の内外で数々の受賞に輝いている。ドラマは歴史の波に否応なく巻き込まれていくリン一家の面々を通しながら、時に非常に、時に情感豊かにつづられていく。その中で、耳が聞こえず口も聞けない四男ウンセイ(トニー・レオン)と看護婦ヒロミ(シン・シューウェン)の悲恋が印象的。(的田也寸志)

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トリック(2)

トリック(2) 『金田一少年の事件簿』『ケイゾク』を手がけた演出家、堤幸彦が独自の映像世界を駆使して、一筋縄ではいかないトリックの世界をスリリングかつコミカルに描ききったミステリーの怪作。自称売れっ子奇術師(仲間由紀恵)と堅物物理学者(阿部寛)はひょんなことからでこぼこコンビを結成し、さまざまな超常現象の謎に迫っていく。
テレパシー、消失現象、遠隔透視といった定番トリックが、ひねった切り口で次々に登場。貧乳、巨根のキーワードを軸とした下ネタ満載の掛け合いなど、コミカルなテイストにも冴えを見せる。トリックの背景にひそむ新興宗教、霊感商法、土俗的な因習などの虚構が暴かれていくシリアスなドラマとしても一流で、とりわけ、ドラマの横糸として語られる偉大な奇術師だった奈緒子の父親の死についての謎が、展開に厚みを与えている。(麻生結一)

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コレクター

コレクター ノースキャロライナで姪が失踪したことを知らされ、現場に飛んだワシントンDCの科学捜査専門刑事クロス(モーガン・フリーマン)は、その地ダイハムで現在までに8人の美しい女子学生が誘拐され、うち3人がすでに死体で発見されたことを知る。そんなおり、9人目の被害者として行方不明になっていたケイト(アシュレイ・ジャド)が、犯人のもとから脱出し、警察に保護された。犯人の声を知る彼女を協力者とし、クロスは独自の捜査を続けていくのだが…。
美女を収集することに執着する異常犯罪者(コレクター)による猟奇誘拐殺人事件の謎を描いたサイコ・サスペンス映画。名優M・フリーマンが、犯人を追い詰めていく執念の刑事を熱演している。(的田也寸志)

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Shall we ダンス?

Shall we ダンス? 平凡な中年サラリーマンの杉山(役所広司)は、通勤電車のホームから見かけた社交ダンス教室の美女・舞(草刈民代)に魅せられ、ダンスを習うことに。やがて彼は舞目当てではなく、本気でダンスに取り組むようになり、また舞もひたむきな杉山の姿から、見失っていた自分自身を取り戻すようになるが……。
周防正行監督が、社交ダンスの世界を舞台に描くハートウォーミングな大人のラブコメディー映画。時流からずれた世界をコミカルに、しかし愛情を込めて描く周防監督のテイストは本作によって完全に確立されたとみて思しい。主演ふたりの好演はもちろんのこと、竹中直人ら脇を固める面々の魅力を個性豊かに捉えているのも、この監督ならではの長所である。(的田也寸志)

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博士の愛した数式

博士の愛した数式 小川洋子原作の同名小説を映画化。タイトルどおり数学の「数式」が登場するのだが、できあがった映画は“理系”よりも“文系”の印象。全編に、メランコリックで心地よい空気感が漂っている。交通事故の後遺症で、80分しか記憶が持たない博士の元に、新しい家政婦がやって来る。やがて彼女の息子も訪ねて来るようになり、博士は息子の頭の形から彼をルート(√)と呼び、3人の絆は深まっていく。
物語は、成長して数学教師になったルートが、授業で教えるシーンと並行して進んでいく。「素数」「完全数」といった数学嫌いの人には頭が痛くなる単語も、博士のシンプルな説明で、すんなり耳に入ってくるから不思議。それは大人になったルートの授業でも同じで、演じる吉岡秀隆の真摯な教師ぶりに引き込まれるのだ。博士とルートのドラマには、阪神タイガースなどのネタを効果的に使用。ドラマチックな何かを期待して観ると肩すかしを喰らうが、ほんのりと温かい後味は得られる。それは小泉堯史監督の持ち味でもある。(斉藤博昭)

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チアーズ!

チアーズ! カリフォルニアのランチョ・カルネ・ハイスクールのチア・リーディング・チーム「トロス」は、ここ数年全国選手権大会で優勝を続けていたが、ある日キャプテンのトーランスは、チーム伝統の振り付けが実は大会経験のない「クローヴァーズ」からの盗用であったことを聞かされる。自分たちの実力を正当に評価してもらうべく、慌ててオリジナルの振り付けを作り、クローヴァーズとの勝負に挑むトロスの面々だったが…。
『ヴァージン・スーサイズ』で人気を得たキルスティン・ダンスト主演でおくるさわやか青春映画。劇中、さまざまなヒット曲に乗せて繰り広げられる華麗なチア・リーディングの数々が何といっても魅力的で、スポ根的青春の躍動感がさらに増していくおもしろさがある。(的田也寸志)

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私のあしながおじさん(10)

私のあしながおじさん(10) 1920年代のアメリカ。孤児院で育った少女、ジュディ・アボットは、匿名の後見人“あしながおじさん”の援助でハイスクールに進学できることになる。友情や恋を知り、自らのアイデンティティを探し求めながら成長していく少女を描いた、ウェブスターの有名な原作のアニメ化。1990年放送の「世界名作劇場」第16作目だ。
ジュディはある縁からジャービスという裕福な青年と知り合い、彼の「お金持ち」らしからぬ大らかな性格に好意を抱くようになる。淡い恋心はやがて愛へと変わるが、ジュディは自らの生い立ちをジャービスに告げることが出来ず、ジャービスにもジュディに言えない秘密があった…。2人の思いが交錯する後半は、下手な昼メロ真っ青の盛り上がりを見せ、その“ロマンス度”は「世界名作劇場」シリーズ中ピカイチ。
とは言え、物語はあくまでジュディの「自らの生い立ちへのコンプレックスを克服する過程」に重心を置く。ジュディの自立への焦りも丁寧に描かれ、自分の思春期と重ね合わせる人も多いのではなかろうか。まるで自分が“あしながおじさん”となって、感受性豊かな少女の成長を見守ったかのような、そんな気持ちにさせてくれるみずみずしい青春物語である。(安川正吾)

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刑事ニコ~法の死角~

刑事ニコ~法の死角~ 元CIAの特殊工作員で今はシカゴの鬼刑事としてならしているニコ(スティーヴン・セガール)は、ある麻薬事件を捜査するうちに、中南米をめぐるCIA絡みの謀略にぶちあたっていく…。
日本で合気道を学び(黒帯6段)、日本語も堪能なハリウッド・アクション・スター、スティーヴン・セガールの記念すべき映画初主演作。それまで彼は数々のスターたちのコーチとして活躍し、その腕を見込まれてのデビューでもあった。見どころはもちろん、彼が繰り広げる格闘シーンの数々。向かうところ敵なしというセガール映画アクションの定石は、既にデビュー作から出来上がっていた。監督は後に『逃亡者』などを撮るアンドリュー・デイヴィス。ニコのCIA時代の因縁浅からぬ同僚に、日本映画『復活の日』にも出演している怪優ヘンリー・シルヴァが扮している。(的田也寸志)

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クァンキ

クァンキ 2000年に放送された韓国ドラマ。全18話を収録。様々な表現を学びたくて進学したのに、おちこぼれて講義をさぼり気味の学生たち。彼らに改めて目標と学問の楽しさを思い起こさせるため、キム先生は広告サークルを立ち上げさせる。こうして集まった個性的な仲間たちの、夢へ向かっての熱気あふれる青春模様が、笑いあり恋愛あり感動ありでたっぷりと描かれる。ウォンビン(カン・ミン役)、イ・ドンゴン(イ・ドンウク役)他、韓国ドラマファン必見の豪華キャスト陣にも注目。また、映画やドラマと並ぶ総合表現メディアである「広告」という媒体を通して、モノ作りの面白さや構造が理解できるとともに興味もかきたてられること必至。(田中 元)

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ビートルジュース

ビートルジュース 娘役のウィノナ・ライダーも魅力的な、ティム・バートン監督の才気が如何なく発揮されたホラーコメディ。新居を購入しながら事故死し、幽霊となった若夫婦。引っ越してきた一家を追い出そうと、霊界から人間退治のプロ、バイオ・エクソシストを呼び出すが…。
縦横無尽に暴走する物語を、独特のアニメ的イマジネーションで視覚化。『アルゴ探検隊の大冒険』などで知られる、敬愛する特撮監督レイ・ハリーハウゼンの線を狙った手作り感あふれるクリーチャー造形も絶妙。
アカデミー賞最優秀メイク・アップ賞にも輝いた本作の興行的成功が、次回作『バッドマン』への飛躍を用意した。バートンは89年、本作のTVアニメシリーズの製作総指揮も務めた。(轟夕起夫)

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子ぎつねヘレン

子ぎつねヘレン カメラマンの母親の仕事の都合で北海道にいる獣医のもとに預けられた小学生の太一。彼はある日、母親からはぐれた子ぎつねを発見。子ぎつねにシンパシーを感じて拾ってしまった太一だが、実は子ぎつねは目も耳も鼻も不自由だった。そこで太一はヘレンと名づけて親代わりに育て始めるのだが…。
動物映画の王道的展開を見せる作品。河野監督はこの作品をあくまでも子ども向けとし、メルヘンちっくな要素なども加えながら展開していく。命の大切さはもちろん、家族の大切さなどもダイレクトに見せてくれるため、本当に小さい子でもわかりやすく見れるのがポイントだ。大人は子供感覚に戻って見ていればかなり楽しめるはず。また警戒心が強くて決して人間にはなつかないきつねの、さまざまなしぐさや表情を見事に撮りあげたあたりも素晴らしい。(横森 文)

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X-ファイル シーズン・シックス DVDコレクターズ・ボックス

X-ファイル シーズン・シックス DVDコレクターズ・ボックス 1998年夏公開の映画をうけ、「ビギニング」では第5シーズンの最終回「ジ・エンド」から持ち越した謎の解決はさておき、まずは映画からTVシリーズへスムーズな流れを作ろうという狙いだ(ところで原子力発電所のコントロール室で居眠りする守衛の名前はホーマー。FOX製作のアニメ「ザ・シンプソンズ」に登場するキャラクター、原子力発電所に勤めるドジなパパもホーマーである)。シリーズ山場の合間には本筋から離れたエピソードもいくつか用意されており、魔のバミューダ海域でナチス船にタイムスリップする「トライアングル」、さらなる時間の迷宮に入りこみ、映画「恋はデジャ・ブ」のごとき体験をする「月曜の朝」、ブルース・キャンベルが本領発揮のジャンル、悪魔の赤ん坊事件「愛児」に、モルダーと他人の人格が入れかわってしまう「ドリームランドPart1」「ドリームランドPart2」、などどれも楽しめる。「S.R.819」では本筋に戻り、モルダーが陰謀がらみの上院法案を追う。「ファイト・ザ・フューチャーPart1」「ファイト・ザ・フューチャーPart2」では拉致実験がブラックオイ