
2004年に行われたツアー「LOVE LIKE POP vol.8」のなかから、日本武道館と大阪城ホールで行われた追加公演の映像を中心にまとめられたライブDVD。20台を超えるカメラがaikoの動きを完璧に追い、臨場感あふれる映像を実現。さらに“aikoの歌声をしっかり楽しんでもらう”という意図を感じるサウンドもめちゃくちゃ高品質。実際のステージを追体験できる、クオリティの高い作品だ。
言うまでもないことだが、この作品の魅力は彼女自身の歌。アカペラに近い状態でスタートする「彼の落書き」が響いた瞬間、オーディエンスは一気に彼女の世界に引きずり込まれる。アコースティック・ジャズのテイストを取り入れ、切ないバラードをつないだメドレー。「be master of life」に代表されるハイテンション・ロック・チューン、そして、ストリングスをフィーチャーしてドラマティックに歌い上げられる「かばん」「天の川」。彼女のラブソングが持つ普遍性を鮮やかに伝えるDVDだと思う。(森 朋之)
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WOWOWにて放送され、人気を博したSF恋愛アニメーション作品の第4巻。
「停滞」と呼ばれる病にかかり、実年齢は18歳なのに外見は15歳のままの少年、草薙桂と、彼の通う高校に赴任してきた国語教師にして、実は銀河連盟に所属し辺境惑星の駐在監視員でもある風見みずほとの、それぞれの秘密を共有するがために始まる恋愛模様を描く。彼らをとりまく人々とのドラマはもちろん、舞台となる日本の田舎の風景が丹念に描かれ、ストーリー、ビジュアルともに楽しめる作品となっている。(田中 元)
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WOWOWにて放送され、人気を博したSF恋愛アニメーション作品の第3巻。
「停滞」と呼ばれる病にかかり、実年齢は18歳なのに外見は15歳のままの少年、草薙桂と、彼の通う高校に赴任してきた国語教師にして、実は銀河連盟に所属し辺境惑星の駐在監視員でもある風見みずほとの、それぞれの秘密を共有するがために始まる恋愛模様を描く。彼らをとりまく人々とのドラマはもちろん、舞台となる日本の田舎の風景が丹念に描かれ、ストーリー、ビジュアルともに楽しめる作品となっている。(田中 元)
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映画監督ロバート・ロドリゲスは、まるでセルジオ・レオーネとサム・ペキンパとクエンティン・タンティーノをいっしょくたにしたような超ヴァイオレンス、皆殺し映画を作った。本作『デスペラード』でロドリゲスは、以前使った型破りな役柄にさらにひとひねり味を加え、思う存分に動かしまくった。彼らは、軽いユーモアも忘れずに、勇敢に荒野を闊歩し、ハリウッド特製の発火装置から派手に繰り出される弾丸や火玉を見事な速さで何度もかわしていく。ロドリゲス監督がインディーズ時代に衝撃の低予算(なんと$7000!)で作り上げた『エル・マリアッチ』を、今度は予算をかけて自らリメイクした前作の続編ともいえる本作では、影のある謎のさすらい人、エル・マリアッチをアントニオ・バンデラスが演じている。冒頭でエル・マリアッチの紹介を兼ねて酒場で彼の伝説を話すスティーヴ・ブシェミは、あいまいな物言いのおしゃべりな狂言回し役を見事に演じている。チーチ・マリン演じるバーテンダー役は、つまようじを粋に使いこなし異彩を放っている。ヒロインの美女を演じるサルマ・ハエックは、伝統的に映画の中で用いられて来た「美女登場シーン」の手法にのっとって本格的なスローモーションで華々しく登場する。見終わって心に何かが残るというタイプの映画ではない。しかし、文句なしに楽しめる痛快な作品だ。(Jim Emerson, Amazon.com)
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![スパイダーマン 2 [SUPERBIT(TM)]](http://ec1.images-amazon.com/images/P/B00062RJAG.01._SCTHUMBZZZ_V56730827_.jpg)
アメコミのヒーローから、ハリウッドのヒーローとなった感のあるスパイダーマン。この続編では、主人公ピーターが私生活のトラブルから、スパイダーマンとしての能力も落ち、その使命を止めようと決意する。しかし、怪人ドック・オクの出現で、彼は再びマスクを被ることに…。
ビルの谷間でのスイングや、4本の人工アームを使ったドック・オクとのバトルで、アクションは前作より格段に進化。とくにブレーキが効かなくなった列車上での死闘は、そのスピード感に息をのむばかりだ。ドック・オクのアームが人々を襲うシーンなどに、B級ホラー的なカットを挿入するのもサム・ライミ監督らしい。愛するMJが上司の息子と婚約し、親友ハリーから恨まれ…と、ピーターの青春ドラマが共感たっぷりに描かれるのが本シリーズ最大の魅力で、トビー・マグワイアは内面に悩みを抱えたヒーローの演技にさらに磨きをかけている。マスクの下の素顔が人目にさらされ、第3作の物語を予感させるラストなど、とにかく無駄なシーンが一切ない、エンタテインメントの見本のような続編になった。(斉藤博昭)
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![レナードの朝 [SUPERBIT(TM)]](http://ec1.images-amazon.com/images/P/B0002MFJ34.01._SCTHUMBZZZ_V1131768438_.jpg)
実話をもとに、ロバート・デ・ニーロ、ロビン・ウィリアムズという大物同士の共演で描く感動作『レナードの朝』。精神病院に赴任した医師セイヤーは、体を自由に動かせない患者たちにボールを受け止める反射神経があることを発見。さらに、30年間も半昏睡状態で病院暮らしを余儀なくされていたレナードに新薬を投与することで、彼を奇跡的に目ざめさせるのだが…。
『ビッグ』『プリティ・リーグ』といったコメディタッチのヒューマンドラマが得意なペニー・マーシャルが、人間の尊厳についての問いかけを患者と医師の交流を通して美しく描いている。ロバート・デ・ニーロの壮絶な熱演に目がいくが、受けに回ったロビン・ウィリアムズの抑えた演技も実に素晴らしい。ペネロープ・アン・ミラー演じる父の見舞いに病院を訪れる女性とレナードとの食堂でダンスシーンは、忘れがたい名場面だ。そこに流れるピアノの調べがあまりにもせつなく、思わず胸をしめつけられる。(麻生結一)
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全米で高い人気を誇るTVドラマ「ER緊急救命室」の第7シーズンを収録したDVD-BOX。
今シーズンは、第6シーズンの終盤で薬物依存症になってしまったカーターが、リハビリを終えるところから始まる。ERに戻れたものの完全復帰への道は険しく、カーターは焦りを感じずにはいられない。さらに、ベントンがロマノとの対立から仕事を失うハメになったかと思えば、グリーンは脳腫瘍に侵されていることが判明し…と、相変わらずの波乱万丈な展開。アビー、ルカ、ジン・メイなど第6シーズンからレギュラーとなった登場人物たちにも大きくスポットが当たり、中でもアビーは、キャロルなき今シーズン随一のヒロインと言える目立ちぶりだ。また、堅物のウィーバーがレズビアンの同僚に誘われて心を揺らすというエピソードも、アメリカ社会の一側面をしっかり切り取っていて興味深い。
そううつ病を患う、アビーの母親マギーに扮するサリー・フィールド(十八番の起伏の激しい演技がハマっている)や、家族を失った悲しみから立ち直れないルカの心を癒す司祭を演じるジェームズ・クロムウェルなど、恒例となった名優たちのゲスト出演も見逃せない。
とにかく一瞬たりとも気を抜けない、密度の高いドラマだ。心して楽しんでいただきたい。(安川正吾)
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本作『ふたりにクギづけ』は、天下のお笑い監督・ファレリー兄弟が心温まるムードで贈る一作。あなたの家のお婆ちゃんも安心して楽しめる、穏やかで善意に満ちたコメディだ。『メリーに首ったけ』の“精液ヘア・ジェル”とはずいぶん違うノリだが、ファレリー兄弟は主人公のボブとウォルト(マット・デイモンとグレッグ・キニア)に心からの愛情を注いでいる。2人は結合双生児で、マーサズ・ヴィンヤード島にあるハンバーガー・レストランのオーナー兼コック(即席料理専門)だ。アマチュア俳優のウォルトは、ハリウッドに行ってプロになろうと決意。そして、運良く人気テレビ番組で大女優シェールと共演することになる(シェールが自分自身の役で登場するが、ハリウッドをチクリと皮肉った作品だけに勇気ある行動と言うべきか)。となれば、ボブはウォルトと行動を共にするしかない。分離手術は危険すぎるからだ。というわけで、本作のじんわりとした笑いは、大部分がこの兄弟の親密な関係から生まれている。とりわけ、ボブがメル友(ウェン・ヤン・シー)に恋心を抱くあたりがそうだ。もちろん、彼女はボブが結合双生児であることをまだ知らない。
ファレリー兄弟は、またしても、差別的と取られかねない題材を進歩的に扱うことに高い手腕を発揮。いくつかの脇役は、肉体的障害を持つ俳優が演じている。いつもながら、ファレリー兄弟のコメディ観には感心させられることしきりだ。一方、もっと伝統的な見どころも用意されている。たとえば、芸能界に憧れる天然ボケ娘役のエヴァ・メンデス(および、そのナイスな胸の谷間)、ウォルトをこき使うマネージャー役のセイモア・カッセル、そしてカメオながら見せ場を奪うメリル・ストリープ(そう、あのメリル・ストリープ!)らの出演だ。『ふたりにクギづけ』はたわいないコメディだが、古き良き時代を思わせる兄弟愛が気持ちよく、悪口を言う気になれない作品なのだ。(Jeff Shannon, Amazon.com)
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ボクサーくずれのテリー(マーロン・ブランド)は、兄チャーリー(ロッド・スタイガー)が波止場を仕切るボスのジョニー(リー・J・コッブ)の命令で仲間を殺す現場を目撃。その妹イディ(エヴァ・マリー・セイント)の嘆き悲しむ姿に心動かされ、バリー神父(カール・マルデン)に真相を告白するが、やがてチャーリーも殺害されるに及び、ついに法廷に立つ決意をする…。
名匠エリア・カザン監督がピューリッツァー賞受賞の原作をドキュメンタリー・タッチで映画化した社会派青春ドラマ。大スター、M・ブランドの出世作としても知られ、ここでみせる彼のワイルドな反骨ぶりはその後の姿勢をも示唆しているかのようである。公開年のアカデミー賞で作品・監督・主演男優賞など8部門を受賞している名作。(的田也寸志)
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これまでフィルム撮影にこだわってきた塚本晋也監督が、2005年に公開されたオムニバス映画『Female/玉虫』に続いて、撮影・編集・上映までのプロセスをすべてデジタルで行った、一種の実験作。
コンクリートの密室に閉じこめられた、塚本監督自身が演じる男が、その息苦しさと暗黒、脳を刺激する轟音、身体を拘束する不自由さに耐えながら出口を目指すといった内容は、すべて監督自身が苦痛を感じる地獄的なシチュエーションを再現したもので、それらを表現するために、小型のデジタル・ビデオカメラを使用。人間を極限的に狭い空間に追いつめながらも、カメラそのものは自由に動き、その地獄模様をリアルに切りとっている。
デジタルで撮影する長所として、事後処理=ポストプロダクションの簡易化が上げられるが、本作でも重要な要素となる“闇”の再現性に塚本監督はこだわり、完全なる漆黒、やや白みの残る闇など、数種類の黒色をシーンによって使い分けており、それぞれのカットで微妙に違う黒の締まり方が、独自の演出から得た成果をさらに強調している。強烈な刺激と恐怖に満ちた衝撃作。(斉藤守彦)
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ヤン・ハマー作曲による、パーカッシブで推進力にあふれた「マイアミ・バイスのテーマ」が流れ始めると、いきなり1984年に戻ったような気分に。しかし、この大ヒット・シリーズは、その映画的センスといい、クールな衣装といい、必殺のサウンドトラックといい、懐かしさを超えて迫ってくる。現在見ても充分かっこいいのだ。そうでなければ、こんなボックス・セットがリリースされるはずもない。さて、『マイアミ・バイス』のヒップなノリには音楽が不可欠。サウンドトラックは、それまでにないやり方でストーリーを引っ張り、独特のムードをかもし出していた。というわけで、真っ先に気になるのは、DVD化にあたって使用音楽の著作権問題がクリアされているだろうか、という点だろう。パイロット版では、潜入捜査官のクロケットとタブスが手入れを開始する背景で、ちゃんとフィル・コリンズの「In the Air Tonight」が流れているだろうか? 第5話「切り札(One-Eyed Jack)」では、ボート上のソニーとジーナをエリック・クラプトンの「Wonderful Tonight」が優しく包んでいるだろうか? 本シリーズの標準的水準を示すエピソードと言える第14話「運び屋のブルース(Smuggler's Blues)」からグレン・フライの超名曲を取ったら、一体どうなってしまうのだ? ご安心頂きたい。ラジカセから聞こえるローリング・ストーンズからテレビでエルヴィス・プレスリーが歌う「Rubberneckin'」まで、放送当時に使用された先鋭的なサウンドトラックはDVDでもそのままだ。しかも、5.1chサラウンドの素晴らしい音響にバージョン・アップしている。
『マイアミ・バイス』はドン・ジョンソン、フィリップ・マイケル・トーマス、エドワード・ジェームズ・オルモスといったスターたちを輩出した。中でもオルモスは、寡黙で眼光鋭いキャステロ主任を演じてエミー賞に輝いた。彼が第13話「宿命の闘い! 地獄の三角地帯から来た闇将軍(Golden Triangle)」で格闘技を見せるところには、『スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃』のヨーダが大暴れするシーンにも似た驚きがある。また、第1シーズンでは、後にスターとなる俳優たちの当時の姿が見られるのもお楽しみだ。パイロット版には『L.A. LAW / 七人の弁護士』以前のジミー・スミッツが、第5話「切り札(One-Eyed Jack)」には『クライム・ストーリー』以前のデニス・ファリーナが、第6話「地対空ミサイル強奪! 武器密輸ルートを追え(No Exit)」には『こちらブルームーン探偵社』以前のブルース・ウィリスが登場する。『マイアミ・バイス』は刑事ドラマの伝統にネオンのような華やかさを取り入れた。そのファッション・センス(パステル・カラーのスーツ着用、ベルトなし、ソックスもなし)と静止画面の見事な使い方は、今もって見る者の心を捕らえる。『マイアミ・バイス』はテレビ・ドラマの流れを変えたのだ。このようなDVDセットがリリースされるのは当然のことと言える。(Donald Liebenson, Amazon.com)
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『成田離婚』『お見合い結婚』と結婚にまつわるドラマでスマッシュヒットを飛ばし続けてきた脚本家、吉田紀子による結婚三部作の完結編。ある夏の日に関係を持った隆之介(竹野内豊)とチヨ(広末涼子)は、“できちゃった”がために、お互いのことをよく知らないまま結婚するはめになってしまう。
恋人同士の2人が妊娠を期に結婚を決意する、俗に言う“できちゃった結婚”とはまったく違ったなりゆきの主人公たちが、ゼロからのスタートでどのようにして本当の愛を育んでいくかがみどころ。『成田離婚』や『お見合い結婚』のような巧妙な構成で見せていくタイプのドラマではないが、竹野内豊と広末涼子の年の差カップルの軽妙なやりとりは見物である。(麻生結一)
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1973年、弱冠15歳にして「ローリング・ストーン」誌の記者に抜擢され、あるロックバンドのツアーの同行記事を書くことになった少年ウィリアム。旅の中で知るミュージシャンたちとの友情、ジャーナリストとしての葛藤、そしてせつない初恋が当時のロックとともにつづられる佳作映画である。
監督・脚本は、トム・クルーズ主演『ザ・エージェント』のヒットで一躍表舞台に踊り出たキャメロン・クロウ。「波乱万丈な人生への穏やかなる賛歌」といった趣の作風は前作から継承しつつ、脚本家時代(ティーン・ムービーの先駆けである『初体験 リッジモンド・ハイ』などを手がけている)で得意とした青春もののみずみずしさも感じさせる、これまでの集大成といえる力の入った作品に仕上がった。それもそのはず、これは映画人であると同時にジャーナリストとしての顔ももつ彼の自伝的な作品なのだ。
基本設定はもちろん、ペニー・レインという少女の存在や、母親が彼の年齢を彼自身に偽っていたなどの細部に至るまで、ほとんどが事実に基づくものだという。それ故だろうか、主役から脇役に至るまで登場人物ひとりひとりが人間臭く、そして誰にも必ずひとつは見せ場があるのがなんとも心憎い。(安川正吾)
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趣味も職業もバラバラだけど、いつも一緒にいる6人の男女。ニューヨークに暮らす個性的で愉快な面々が、友情に恋愛に大奮闘するコメディドラマ。1994年放映開始から全米で高視聴率を獲得するシリーズ3年目のシーズン、前半12話を収録したDVDセット。
下ネタも豊富なハイセンスな会話のやりとりがとにかくおもしろい。また『スター・ウォーズ』のレイア姫コスプレネタや、GIジョーネタなどちょっぴりマニアックな部分も笑いを誘う。映画、TV番組、コミック、俳優など知っていれば更に笑える小ネタが詰まっていて、ツウな人ほど大爆笑してしまうこと間違いなし。
さまざまに揺れ動くそれぞれの恋の行方に、仕事の悩みや、6人全員が出会う前のエピソードも盛り込まれて、ますます目が離せないサードシーズン。シーリーズ恒例の豪華ゲストには、女優イザベラ・ロッセリーニが本人役で登場している。(井上新八)
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平凡な中年サラリーマンの杉山(役所広司)は、通勤電車のホームから見かけた社交ダンス教室の美女・舞(草刈民代)に魅せられ、ダンスを習うことに。やがて彼は舞目当てではなく、本気でダンスに取り組むようになり、また舞もひたむきな杉山の姿から、見失っていた自分自身を取り戻すようになるが……。
周防正行監督が、社交ダンスの世界を舞台に描くハートウォーミングな大人のラブコメディー映画。時流からずれた世界をコミカルに、しかし愛情を込めて描く周防監督のテイストは本作によって完全に確立されたとみて思しい。主演ふたりの好演はもちろんのこと、竹中直人ら脇を固める面々の魅力を個性豊かに捉えているのも、この監督ならではの長所である。(的田也寸志)
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1920年代のアメリカ。孤児院で育った少女、ジュディ・アボットは、匿名の後見人“あしながおじさん”の援助でハイスクールに進学できることになる。友情や恋を知り、自らのアイデンティティを探し求めながら成長していく少女を描いた、ウェブスターの有名な原作のアニメ化。1990年放送の「世界名作劇場」第16作目だ。
ジュディはある縁からジャービスという裕福な青年と知り合い、彼の「お金持ち」らしからぬ大らかな性格に好意を抱くようになる。淡い恋心はやがて愛へと変わるが、ジュディは自らの生い立ちをジャービスに告げることが出来ず、ジャービスにもジュディに言えない秘密があった…。2人の思いが交錯する後半は、下手な昼メロ真っ青の盛り上がりを見せ、その“ロマンス度”は「世界名作劇場」シリーズ中ピカイチ。
とは言え、物語はあくまでジュディの「自らの生い立ちへのコンプレックスを克服する過程」に重心を置く。ジュディの自立への焦りも丁寧に描かれ、自分の思春期と重ね合わせる人も多いのではなかろうか。まるで自分が“あしながおじさん”となって、感受性豊かな少女の成長を見守ったかのような、そんな気持ちにさせてくれるみずみずしい青春物語である。(安川正吾)
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