第46話「戦うレオ兄弟!円盤生物の最後!」においてゲンが、MAC全滅に伴い消息不明となったモロボシ・ダン隊長のことを語るシーンがある。自分はその人を兄のように慕っていた。そんな人を殺した円盤生物が憎いから戦うのだ…といった内容を聞いて、驚いてしまった。ウルトラマンは常に、地球を守るため、地球に住む人たちのために戦ってきた。「ウルトラマンレオ」の初期エピソードでも、ゲンはダンに「第二の故郷である、この星を守りたい」と決意を語っていた。ところが「円盤生物」シリーズにおけるゲン=レオは、いわば復讐の鬼。そのモチベーションは、ひたすらダンや百子を殺した円盤生物への憎悪に帰結する。そんな復讐鬼たるゲンに変わって、生きる上で本当に大切なことを語るのは、美山家やその周辺の人々であるあたりの“視点と役割の変化”がおもしろい。「兄弟が力を合わせるのは、良いことに使わなくちゃ」「世の中で、嘘つきと弱い者いじめだけはしちゃいけないと、信じてきた」。こんなセリフを発する隣人たちの中で、レオの復讐も終末を迎える…。(斉藤守彦)
ランキングを確認する